〔BLOG〕パピオカメラ│フィルムカメラのお店

初心者向けフィルム情報発信!フィルムカメラの情報・作例や使用方法などをアップしていきます!

KONICA EYE3の使い方♪

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フィルムカメラ専門店パピオカメラです。

 

この記事では、

KONICA EYE3の基本的な使い方を紹介します。

フィルムカメラ初心者さん向けに、専門用語など少なめに説明しています。

 

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*この記事について*

 始めてフィルムカメラを使う方でもわかりやすいように解説していますので以下の点ご留意ください。

・説明書よりも詳しく書いている部分、逆に省いて記載している部分があります。

・一般的な呼び方とは異なる名称で記載している部分があります。

・記載内容(フィルム装填の順番や撮影方法など)は使用説明書などと一致していない場合があります。なるべくやりやすいと思われるやり方で解説しています。

 


KONICA EYE3の使い方♪



1:電池を入れる

 

電池蓋を開けます。

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電池蓋にとっかかりがあるので、指をひっかけて矢印の方向へ開けます。

 

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現在入手困難な水銀電池使用のカメラなので、手に入れやすい代替電池(LR44かSR44)を使用します。蓋に書いてあるように、+と-の位置を間違えないように入れてください。

電圧の違いや接触の悪さなどが気になるようでしたら、MR44への変換アダプターをネット販売しているお店もあるので、そちらでご購入いただきご使用ください。


 

2:フィルムを入れる

  

35mmフィルムを入れます。

 

 

裏蓋を開きますが、他のカメラとちょっと開け方が異なるので、注意!!

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上のように開けます。

 

 

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開きました。


 

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巻き戻しクランクを上に引っ張ります。

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パトローネ(フィルムの筒)をフィルム室の左側に入れる。巻き戻しクランクを元の位置にしっかりと戻します。



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フィルムの先端をスリットに刺す。さしやすいスリットにさしてください。フィルムは引き出しすぎないように。



 

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巻き上げレバーを右にいききるまで回して、フィルムを巻き上げる。

 

 

巻き上げノブが動かない場合は、すでに巻き上がっているかもしれないので、シャッターを押してから、巻き上げてください。(シャッターを押すときは、シャッターロックを解除してください)
 

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巻き上げると、フィルムの先端が上の写真のように、巻取り軸に巻き込まれていきます。フィルムの穴が歯車の歯にかみ合っていることを確認してください。


 

うまくいかなかったら、やり直してもOK!

フィルムの装填って難しそうですが、要は、巻取り軸にフィルムの先端がしっかり巻き込まれて、フィルムがちゃんと平行に送られていけばいいわけです♪

 

 巻取り軸にしっかり巻かれないようだったら、「シャッターを押して、巻き上げをする」をくりかえしてみてください。

 

 

 

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裏蓋を閉じる。たわみが気になるようなら、巻き戻しクランクを時計回りに軽く回しておく。

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シャターのロックは解除しておく。

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シャッターを押します。




 

 

※シャッターが押せない場合は、巻き上げを行います。

 

最初のフィルムは感光しているため、フィルムカウンターが1になるまで「巻き上げ⇒シャッターを押す」を繰り返して、フィルムを送ります。

 

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巻き上げクランクは元の位置に戻しておきます。

 

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巻き上げをします。巻き上げレバーと連動して中のリング(写真参照)が回っていれば、フィルムは装填できています。


一般的にはフィルムが装填できていれば巻き戻しクランクがくるくる回りますが、このカメラの場合は、巻き戻しクランクはカメラに収まっているのでまわらず、中の部品が回ります。

※巻き戻しクランクを起こしている場合は、巻き戻しクランクが回ります。

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シャッターを押します。



 

「巻き上げ⇒シャッターを押す」を繰り返して、フィルムを送って、フィルムカウンターが1になれば撮影準備完了です。

 

 

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フィルムカウンターが1になった。


 

3:感度をセットする

 

フィルムの感度は「ISO~」とフィルムに書いてある~の数字です。

 

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このフィルムの場合はISO100なので、100です。

 

 

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感度調節ダイヤル(ぎざぎざしているところ)をくるくる回して、感度を合わせます。写真はASA(ISO)100に合っています。



 

4:撮影

 

巻き上げレバーでフィルムを巻き上げ

→ピント合わせ

→シャッターを押すの順です。

 

シャッターのロックは解除しておきましょう。

 

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シャッターのロックは解除。ギザギザのリングを回して、赤丸と赤丸を合わせます。

逆に赤丸をLOCKの文字に合わせると、シャッターはロックされて切れなくなります。

 

巻き上げ

 

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巻き上げレバーを右にいききるまで回して、フィルムを巻き上げる。

巻きあがらない時は、すでに巻き上がっているかもしれませんので、次に進みます。

 

 

 

ピント合わせ

ピントリングを回し、ピントを合わせます。

 

ピントは目測で(自分の目で距離を測って)合わせます。

 

絞り環はAUTOにセットしておいてください(下の写真を参照)。

(AUTO以外に合わせると、B→バルブ撮影、1.8などの数字→主にストロボ撮影に使用し、シャッター速度は一定となります。)

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ピントリングを回してピントを調節。写真は1mのところに合っています。

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※ファインダー内の情報について※

 

シャッタースピード

 

シャッターを半押しすると、ファインダー内にシャタースピードの情報が出てきます。

 (AUTOにセットしている場合のみ)

 

↓わかりにくい写真ですが、ファインダー内の写真です。

撮りたいものの光の量に合わせて、針の位置(シャッタースピード)は変化します。

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ファインダー内(右はシャッタースピード、左はピントの情報)

この写真では、シャッタースピードは1/30秒、ピントは人一人のピクトグラム(距離1m)に合っている状態です。

上の写真のように、針が上の位置にあるときは撮りたいものが暗め、下の位置に行くほど明るめということになります。

 

撮りたいものが暗すぎるときは、30の数字のあたりに赤いマークが出てきます。

暗すぎて写りませんよ!というお知らせです。

 

 

ゾーンフォーカスマーク

 

 

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ファインダー内(右はシャッタースピード、左はピントの情報)

この写真では、シャッタースピードは1/30秒、ピントは人一人のピクトグラム(距離1m)に合っている状態です。

 

左のピクトグラム(ゾーンフォーカスマーク)は、ざっくりとピント合わせしたいときに。

(数値でピント合わせしたいときは、ピントリングに書いてある数字で合わせてください)

 

ピントを合わせたいものとの距離を目測で判断し、ピントリングを回してピクトグラムに合わせます。

 

・人一人のバストアップ→1m(人一人のクローズアップ)

・人一人→1.5m(人一人の半身が写るくらい)

・人三人→3m(三人の全身がうつるくらい。集合写真やスナップ撮影などに。)

・∞→遠景

 

スナップ撮影(サクッと日常の風景などを残したいときなど)は、人三人(3m)の距離がよいとされています。

 

 

目で距離を測るので、慣れるまでは、ピント合わせに失敗することもあるかもしれませんが、ピントが合っていなくて逆に面白い写真が撮れることも!?

 

 

★「ピントがあっていない写真が多い」と感じたとき

 

・露出計の針も意識してみるとよいかもしれません。

 

針が上に行くほど(撮りたいものが暗いほど)ピントが合う範囲が狭くなります。

逆に針が下に行くと、ピントが合う範囲が広くなるのでピンボケしにくくなります。

また。針が30や60のあたりを指しているときは、手振れが写りに影響しやすくなります。ハーフカメラでは特に、手振れはピンボケ写真にみえる要因です。しっかり固定して撮影することを意識しましょう♪

 

・1mより近いものを撮影している。

 

最短撮影距離は1mなので、それより近いものを撮るとピントが合いません。

 

 

・距離感を身につける。

 

例えば自分の身長が150cmくらいなら、それを目安に距離を測ります。

(例)自分の身長くらいなら1.5m、身長×2くらいなら3m

 

両手いっぱい広げた長さは、大体自分の身長と同じくらいです。

 

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シャッターを押す

ピントを合わせたら、シャッターを切り、撮影しましょう。

 

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シャッターを切る。カメラをしっかり固定して、ブラさないように気を付ける。


  

5:フィルムの巻き戻し・取り出し

フィルムをすべて撮影し終えると、巻き上げノブが動かなくなります。
(この時無理やり巻き上げると故障の原因になるので注意)

 

フィルムカウンターでフィルムの枚数前後になっていれば、フィルムが終了しているので、
フィルムを巻き戻していきます。

 

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カメラ底の巻き戻しボタンを押します

 

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巻き戻しクランクを時計回りにくるくる回します。


巻き戻しの感覚・手ごたえを確かめながら…
回し続けるといきなり軽くなります。これが、巻き戻し終了の合図です。

 

 

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フィルム装填時と同様に裏蓋を開け、フィルムを取り出す。



 

最後に

 

この記事では、KONICA EYE3の使い方を紹介しました。

 

フィルムカメラライフのお役に立てれば幸いです!

 

 

 

著者:papiocamera

情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。記載情報に万が一誤りがあれば教えていただけると助かります<m(__)m>

 

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2019年に、フィルムカメラ大好きな店主が、長年やりたかったフィルムカメラのお店をオープンしました。

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