フィルムカメラ専門店パピオカメラです。この記事では、HOLGA 135 の基本的な使い方を紹介します。
フィルムカメラ初心者さん向けに、専門用語など少なめに説明しています。
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*この記事について*
始めてフィルムカメラ・マニュアルフォーカスカメラを使う方でもわかりやすいように解説していますので以下の点ご留意ください。
・説明書よりも詳しく書いている部分、逆に省いて記載している部分があります。
・一般的な呼び方とは異なる名称で記載している部分があります。
・記載内容(フィルム装填の順番や撮影方法など)は使用説明書などと一致していない場合があります。なるべくやりやすいと思われるやり方で解説しています。
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HOLGA 135 の使い方♪
・フィルム装填や撮影で必ず行う動作
「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す」という動作です。「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す⇒フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す…」の順で動作します。フィルムをいれたり撮影する前に、慣れておきましょう♪
巻き上げダイヤルを動かなくなるまで右方向(写真下の矢印の方向)に回します。動かなくなったらシャッターを押します。するとまた巻き上げができるようになります。フィルムを入れる前にこの手順を練習しておきましょう。
上の動作ができない時
以下をためしてみてください。
- 巻き上げができない→シャッターを押すと巻き上げができます
- シャッターを押せない→しっかり右に行くまで巻き上げするとシャッターが押せます。
💡ポイント:シャッターを押す前に必ず巻き上げ をします。HOLGAは巻き上げをしなくてもシャッターを押せますが、巻き上げしないでシャッターを押すと、同じコマに何度も撮影をすることになってしまいます。シャッターを押す前に、必ず巻き上げできるか確かめましょう。巻き上げダイヤルが動かなければシャッターを押す動作に移ってOKです
1:電池を入れる
不要です。
2:フィルムを入れる
35mmフィルムを入れます。直射日光は避けた場所で入れましょう。
✓フィルムパトローネを入れるときに、巻き戻しクランクはしっかり上にあげた状態にすると、ひっかからずに入れることができます。
✓巻き戻しクランクを元に戻す際は、浮きがないよう、カチッと下までしっかり戻します。うまく戻らないときは、巻き戻しクランクを回転させて、パトローネとうまくかみあうよう微調整してください。
巻き上げダイヤルが動かない場合は、シャッターを押してみてください。
巻き上げダイヤルが動かない場合、または、巻き上げがあまりできなかった場合は、シャッターを押してから巻き上げてください。
巻き上げると、フィルムの先端が上の写真のように、巻取り軸に巻き込まれていきます。フィルムの装填って難しそうですが、要は、巻取り軸にフィルムの先端がしっかり巻き込まれて、フィルムがちゃんと平行に送られていけばいいわけです♪
フィルムの装填が不安な場合は、巻き上げ→シャッターを二回くらい繰り返し、巻取り軸にしっかりフィルムを巻きつかせておきましょう。
最初のフィルムは感光しているため、何度か「巻き上げダイヤルを回す⇒シャッターを押す」を繰り返して、フィルムカウンターが1になるまでフィルムを送ります。
※シャッターが押せない時は、巻き上げダイヤルを回しきってから押してください。
フィルムがちゃんと装填できていれば、巻き上げと連動して、左の巻き戻しクランクがくるくる回ります。
✎CHECKー装てんできているかー
ポイントは、フィルムをセットして裏ぶたを閉じたあと、巻き上げ時に巻き戻しクランクをチェックすること!
巻き上げと連動して、巻き戻しクランクが動いていたら、フィルムは装てんできています!
フィルムカウンターが1になるころでも巻き戻しクランクが動いていなかったら、スリットからフィルムの先端が抜けている可能性が高いです。その場合は裏ぶたを開けて、装てんをしなおせばOK🙆
(フィルムにたるみがある場合は、すぐには巻き戻しクランクが動きません)
3:感度をセットする
感度の設定は不要です。
4:撮影
まずは大事な設定
まずは、カメラ底のスイッチをNに設定しておきます。
上の写真はBのほうにスイッチがセットされているので、Nのほうに動かします。
Nはノーマル、Bはバルブ撮影です。B(バルブ)にセットされていると、シャッターを押している間ずっとシャッターが開いてしまうので、通常撮影の場合、必ずNにセットしてください!
基本、撮影はNのままで大丈夫です。
撮影動作
フィルムを巻き上げ→ピント合わせ・お天気マークセット→シャッターを切るの順です。
巻き上げとシャッターに関しては、記事の最初の「フィルム装填や撮影で必ず行う動作」をご参照ください。巻き上げダイヤルは動くか必ず確認してください。
シャッターを押す前に、ピント合わせ・お天気マークをセットをします。
①ピント合わせ
ピントは目測(目で見て大体の距離を測る)であわせてくださいね!レンズの先端のリングを回し、マークでざっくりピント合わせをします。
距離としては、「人ひとり→1m、人三人→2m、人たくさん→6m、山→遠く」といった感じです。1mより近づいて撮ると、ピンボケするので注意しましょう。
②お天気マークをセット
晴れているときは晴れマーク、曇りや日陰などは太陽が隠れているマークが見えるように②のスイッチを調整します。
ピントは目測(目で見て大体の距離を測る)であわせてくださいね!
5:フィルムの巻き戻し・取り出し
フィルムをすべて撮影し終えると、巻き上げレバーが動かなくなります。
(この時無理やり巻き上げると故障の原因になるので注意)
フィルムカウンターでフィルムの枚数前後になっていれば、フィルムが終了しているので、フィルムを巻き戻していきます。巻き戻しが終わるまでは裏蓋を開けないでね!
巻き戻しの感覚・手ごたえを確かめながら…
回し続けるといきなり軽くなります。これが、巻き戻し終了の合図です。
※スコッと軽くなる瞬間がない、回すのが重くてフィルムがちぎれそう、などという場合は無理しないでください。そのままの状態で、カメラごと現像するお店に持って行きましょう。その場合裏蓋はあけないように。
作例
暗めに写るカメラなので、感度は400など高めがおすすめです。(kodak ultramax400など)下の写真の使用フィルムはKODAK GOLD 200(感度200)です。日中晴天時に撮影してこのくらいの明るさです。
最後に
この記事では、HOLGA 135の使い方を紹介しました。フィルムカメラライフのお役に立てれば幸いです!
著者:papiocamera
情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。もしミスがありましたら、ご連絡いただけると幸いです。