〔BLOG〕パピオカメラ│フィルムカメラのお店

初心者向けフィルム情報発信!フィルムカメラの情報・作例や使用方法などをアップしていきます!

FUJI PET35の使い方♪

フィルムカメラ専門店パピオカメラです。この記事では、FUJI PET35 の基本的な使い方を紹介します。フルマニュアルカメラなので、ある程度フィルムカメラを使い慣れている方向けの内容です。

 

------------------

*この記事について*

 

・説明書よりも詳しく書いている部分、逆に省いて記載している部分があります。

・一般的な呼び方とは異なる名称で記載している部分があります。

・記載内容(フィルム装填の順番や撮影方法など)は使用説明書などと一致していない場合があります。なるべくやりやすいと思われるやり方で解説しています。

当ブログ、または、当ブログの写真や作成した文章などの無断使用(フリマサイトなどへの使用)はお断りいたします。フリマサイトでの販売はしておりません

 

 

FUJI PET35 の使い方♪

すこーしというかかなり変わった使い方をする子なので、フィルムカメラに慣れている方も、たぶん新鮮に楽しめるカメラだと思います☺♪

使ってみて感じた、コツが必要な部分もいくつか合わせてご紹介しますので、参考になれば幸いです。

★撮影動作の確認★

撮影の方法がかなり独特なので、最初に確認しておくとよいと思います!露出やピント以外の基本の撮影動作です。

 

まずは動画をごらんいただくと、操作方法がつかめるかと思います。

www.youtube.com

巻き上げ・シャッターに使用する部位

【巻き上げ】

1のスイッチを入れる→2のwindダイヤルを動かなくなるまで回す

【POINT】windダイヤルが動かない場合は、とにかく1のスイッチを入れれば動きます!

※フィルムを入れていない場合は、1のスイッチをいれなくても、windダイヤルはくるくる回り続けます。

※windダイヤルは逆に巻かないように気を付けてください。

【シャッター】

3(シャッターチャージ)を押す→4(シャッター)を押す

ちゃんと押せていれば、3も4もカチッと音がします。

※3を押さないと4のシャッターは切れません。

※フィルムを入れないと、巻き上げてもシャッターは押せません。

※巻き上げ後は、3→4を繰り返せば、何度も(同じコマに)シャッターを切ることができます。(多重露光できる)

1:電池を入れる

 不要です。

 

2:フィルムを入れる

最初、通常通りのフィルムの装填を試みたとき、何度かフィルムの先が抜けてしまい、うまく装填ができませんでした。

そこで、以下3つを気を付けたところ、うまく装填できるようになりました。

①フィルムの先を折り曲げておく

しっかり巻き上げ軸に巻き付ける

③巻き上げ時、巻き上げに連動して、巻き戻しクランクが回るか、気を付けて確認する

この方法で、何度装填してみても失敗しないので、もしよかったらご参考までに!特に①が有効だった気がします。詳細は下に書いていきます。

 

 35mmフィルムを入れます。直射日光は避けた場所で入れましょう。

OPENと書いてあるリングをくるくるまわして、OPENを写真の位置に合わせる。

四角で囲った部分を引くと、裏蓋が開きます。

巻き戻しクランクを引き上げる。

パトローネ(フィルムの筒)を入れる。

 

巻き戻しクランクをしっかりもとに戻す。

パトローネを入れると、巻き戻しクランクはすんなり下がらないので、くるくる回しながら、収まる位置を探します。収まると収まった感覚があります。

フィルムの先をこのスリットに差し込みます。

このスリットが表に出ていない場合、3つ下の写真を参考に、1のあとに2のwindダイヤルを動かすと、スリットが出てきます。※基本、フィルムを入れていない場合は1のスイッチを入れなくても2のダイヤルは回りますが、一応1のスイッチを入れれば間違いありません。

 

このスリットは、とっかかりの爪がなく、フィルムの先が抜けやすいので、下のように工夫しました。

フィルムの先を軽く折っておきます。
こうすることでスリットから抜けにくくなりました。

フィルムの先の折った部分をaのスリットに差し込みます。
bの部分のフィルムの穴と歯車の歯が合っていることを確認します。

次はフィルムを巻き上げていきます。

1を矢印の方向に。
2ダイヤルを矢印の方向に回し、フィルムを巻き上げる。
★に一周くらいフィルムが巻き付くように。

フィルムの先が抜けることが不安な場合は、数回巻き上げ(1,2を繰り返し)て、二週くらい巻き付けてもよいかもしれません。
【POINT】

巻き上げ途中に、2のダイヤルが動かなくなったら、1のスイッチをいれるとまた動きます。

※シャッターを押さなくても巻き上げはできます。

巻き上げたら、裏蓋をパチッと閉めます。

aを軽く矢印の方向に回して、フィルムのたわみをとっておく(やりすぎ禁物)
bのフィルムカウンターをSにセットしておく。

 

 最初のフィルムは感光しているため、何度かフィルムを巻き上げ、フィルムカウンターが1になるまでフィルムを送ります。

1を矢印の方向に。
2ダイヤルを動かなくなるまで矢印の方向に回し、フィルムを巻き上げる。
3フィルムカウンターが1になるまで、1→2を繰り返す。

2の巻き上げの際、★部分が連動して回るか確かめてください。巻き上げと連動して、★の巻き戻しクランクが動いていたら、フィルムは装てんできています!

フィルムカウンターが1になるころでも巻き戻しクランクが動いていなかったら、スリットからフィルムの先端が抜けている可能性が高いです。その場合は裏ぶたを開けて、装てんをしなおせばOK🙆

(フィルムにたるみがある場合は、すぐには巻き戻しクランクが動きません)


3:感度をセットする

感度の設定は不要です。

感度のメモ
100にセット

↑写真の200や400の数字は、フィルムを装填した後、入れたフィルムの感度のメモとして使用するものです。セットしなくても、露出は変わりません。

今回使用したカメラの場合は、リングがゆるめでくるくる回るので、あまりメモの役割は果たさないようです。

4:撮影

撮影動作

フィルムを巻き上げ→絞り・シャッタースピード・ピントをセット→シャッターを切るの順です。

巻き上げとシャッターに関しては、記事の最初の「★撮影動作の確認★」をご参照ください。

シャッターを押す前に、絞り・シャッタースピード・ピントをセットをします。

a絞り
bシャッタースピード
cピント

露出計や距離計はついていないので、すべて目測で合わせていきます。

絞りは四角で囲った部分のレバーを動かして調節します。


絞り・シャッタースピード・ピントをセットしたら、シャッターを押し、撮影しましょう。

5:フィルムの巻き戻し・取り出し

 

フィルムをすべて撮影し終えると、巻き上げダイヤルが動かなくなります。
(この時無理やり巻き上げると故障の原因になるので注意)

 

フィルムカウンターでフィルムの枚数前後になっていれば、フィルムが終了しているので、フィルムを巻き戻していきます。巻き戻しが終わるまでは裏蓋を開けないでね!

 

aのスイッチを入れながら、
bのrewindダイヤルをくるくるひたすら回す。

巻き戻しの感覚・手ごたえを確かめながら…
回し続けるといきなり軽くなります。これが、巻き戻し終了の合図です。

巻き戻しすると、フィルムカウンターの数字も減っていくので、フィルムカウンターもチェックしてみるとよいと思います。

 スコッと軽くなる瞬間がない、回すのが重くてフィルムがちぎれそう、などという場合は無理しないでください。そのままの状態で、カメラごと現像するお店に持って行きましょう。その場合裏蓋はあけないように。

 

フィルム装填時と同じ要領で、底のレバーを引いて裏蓋を開けましょう。

裏蓋を開けた。

巻き戻しクランクを上に引っ張り、フィルムパトローネを取り出す。

 

作例

シャッタースピード高速側が1/200秒までなので、晴天時の撮影ならば、低めの感度のフィルム使用が良いかと思います。

一見トイカメラっぽいかわいらしいカメラですが、素敵な写りで気に入ってしまいました🥰‼️

使用フィルム:kodak gold 200

使用フィルム:kodak gold 200

使用フィルム:kodak gold 200

使用フィルム:kodak gold 200

使用フィルム:kodak gold 200

使用フィルム:kodak gold 200
曲がった…

使用フィルム:kodak gold 200
近くにピントを合わせて。


最後に

 

この記事では、FUJI PET35の使い方を紹介しました。フィルムカメラライフのお役に立てれば幸いです!

 

 

著者:papiocamera

情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。もしミスがありましたら、ご連絡いただけると幸いです。

store.papiocamera.com