フィルムカメラ専門店パピオカメラです。
この記事では、
NIKON EMの基本的な使い方を紹介します。
フィルムカメラ初心者さん向けに、専門用語など少なめに説明しています。
「NIKON EM」は、NIKONの一眼・フィルムカメラです。
通称リトルニコン
・ニコンのカメラの中では珍しい、初心者や女性をターゲットにしたといわれています。
・小型軽量なボディで、操作もわかりやすいカメラです。
・見た目も武骨な感じではなく、かわいらしい感じです。女性でも持ちやすいと思います。
・人気の絞り優先AE機!絞りとピントを合わせれば、あとはシャッターを押すだけ!
絞りを自分で合わせられるので、一眼の醍醐味であるボケ感をコントロールできます!
NIKON EMの使い方♪
☆最初に☆
・フィルム装填や撮影で必ず行う動作
「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す」という動作です。「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す⇒フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す…」の順で動作します。
この動作ができない時は、以下をためしてみてください。
フィルムの巻き上げができない!というときは、シャッターを押すと巻き上げができます。
逆にシャッターを押せない!というときは、巻き上げするとシャッターが押せます。
・フィルム装填前に、撮影の動作を試してみよう!
フィルムを入れる前に、撮影の動作をお試しできます。
「1:電池を入れる」から進み、「3:フィルムを入れる」を省略して、「5:撮影」に進んでください。
露出計はフィルムカウンターが1になってから動き始めます。
1:電池を入れる
コインなどを溝にあててくるくるして、開けます
+と-の方向を間違えないように注意してください。
(上の写真では電池のプラスが上になっている状態です)
電池を入れて、電池室を閉じます。
2:レンズを付ける
※すでについている場合は省略
*レンズを外すときは…
3:フィルムを入れる
35mmフィルムを入れます。
巻き上げると、フィルムの先端が上の写真のように、巻取り軸に巻き込まれていきます。
フィルムの装填って難しそうですが、要は、巻取り軸にフィルムの先端がしっかり巻き込まれて、フィルムがちゃんと平行に送られていけばいいわけです♪
※シャッターが押せない時は、巻き上げレバーを右にやさしく回しきってから押してください。
最初のフィルムは感光しているため、何度か「巻き上げレバーを引く⇒シャッターを押す」を繰り返してフィルムを送ります。
*装填ができているかの確認
上で説明した「巻き上げレバーを引く⇒シャッターを押す」の過程で左の巻き戻しクランクがくるくるまわれば、フィルムはちゃんと送られています。フィルムが装填できていれば、巻き上げレバーを引くたびに、この巻き戻しのクランクはくるくるまわります。
4:感度をセットする
フィルムの感度は「ISO~」とフィルムに書いてある~の数字です。
上の写真はASA(ISO)100のところに合っています。
5:撮影
5-1: 撮影手順
オートにセット(5-2)後、
巻き上げレバーでフィルムを巻き上げ(5-3)
→絞り合わせ(5-4)
→(露出計のスイッチを入れる)(5-5)
→ピント合わせ(5-6)
→シャッターを押す(5-7)の順です。
(オートにセットとシャッターを押す以外は順番は変わっても大丈夫です。)
5-2:AUTO(絞り優先AE)
AUTOに設定すれば、絞りを設定すれば、カメラが自動でシャッタースピードを合わせてくれます。
5-3:巻き上げ
巻きあがらない時は、すでに巻き上がっているかもしれませんので、絞り合わせ→ピント合わせ→シャッターを押すをしてみます。
5-4:絞り合わせ
絞りを変えると、ボケ感をコントロールできます。
絞り値が小さくなるほどピントが合う部分が小さくなり、その分ボケ感は大きくなります。
逆になるべく全体にピントを合わせたい(写ルンですのように)場合は、絞り値を大きくしていきます。
迷ったら、とりあえず、f5.6か8くらいにしてみます。
5-5:露出計のスイッチを入れる
ファインダーをのぞき、シャッターを優しく半押しします(ぐっと押し込まない程度)
すると、露出計が作動します。
※スクリーン真ん中の明かりをはかります。
※露出計はフィルムカウンターが1にならないと作動しません。
※シャッターを軽く押した後しばらくたつと、露出計のスイッチが切れます。その場合は、また、シャッターを軽く押しなおしてください。
*「手振れしそう、明かりが不適切」などの時は、警告音が鳴ります。
シャッタースピードって?という方でも、警告音で、この設定ではうまく写らなそうだ。と判断できます。
手振れ警告で鳴る場合が多いかと思います。
音が鳴った時は、絞りを動かして(どう動かすかは下を参考にして下さい)、また、シャッターを半押ししてみてください。
・露出計の下の赤いゾーンに針があった場合
暗い写真になってしまいます。絞りの値を小さく(f5.6なら4、2.8と動かすなど)していきます。
・露出計の1-30の赤い数字のところに針があった場合
写真の明るさは適切ですが、ぶれやすくなります絞りの値を小さく(f5.6なら4、2.8と動かすなど)していきます。。そのままの設定で撮影したい場合は、カメラをしっかりと固定して、ぶれに注意してください。またはわざとぶれた写真にしたい場合は、そのままでOKです☆
・露出計の上の赤いゾーンに針があった場合
明るすぎる写真になります。絞りの値を大きく(f5.6なら8、11と動かすなど)していきます。
5-6:ピント合わせ
ファインダーをのぞき、ピントリングを回し、ピントを合わせます。
ファインダーをのぞいて、真ん中にピントを合わせたいものを持ってきてよく見ます。
ピントを合わせるためには、ピントリングを動かして、分断された像を一致させます。
上の絵のように分断されていることがわかりにくいときは、中央部付近がぼけている状態から、クリアに見える状態にピントを調整します。
5-7:構図を決めてシャッターを押す
ピントを合わせたら、撮りたい構図にセットしなおして(カメラと撮りたいものとの距離は変えない)、シャッターを切り、撮影しましょう。
次の撮影も「巻き上げレバーでフィルムを巻き上げ→絞り合わせ→(露出計のスイッチを入れる)→ピント合わせ→シャッターを押すの順です。(シャッターを押す以外は順番は変わっても大丈夫です。)」で撮影です。
5-8:撮影終了後
撮影を終えたら、電池の消耗を防ぐために、シャッターレバーをオートからバルブかM90に切り替えておきます。
5-9: ☆その他の撮影
・セルフタイマー
セルフタイマーレバーを矢印の方向に倒してシャッターを切ると、数秒後にシャッターが切れます。
・露出補正
露出補正ボタンを押しながら撮影すると、+二段分明るく撮影できます。
逆光下で人物を撮影するときなどに使います。
・バルブ
シャッターレバーをバルブにセットしてシャッターを押すと、シャッターを押している間は、光がカメラ内に入ってきます。(シャッター幕が開いたままとなっています)
夜景の撮影などの時に使います。
・M90
1/90秒でシャッターが切れます。1/90秒固定ですが、電池残量がないときでもシャッターをきることができます。(お持ちのカメラの個体によって、誤差はあるかもしれません。
5:フィルムの巻き戻し・取り出し
フィルムをすべて撮影し終えると、巻き上げレバーが動かなくなります。
(この時無理やり巻き上げると故障の原因になるので注意)
フィルムカウンターでフィルムの枚数前後になっていれば、フィルムが終了しているので、
フィルムを巻き戻していきます。
巻き戻しの感覚・手ごたえを確かめながら…
回し続けるといきなり軽くなります。これが、巻き戻し終了の合図です。
フィルムを取り出し、その後しばらく撮影しない場合、カメラを長持ちさせるため、電池は抜いておきましょう。
また、半年くらいたってくると、電池が消耗されメーターの精度が悪くなってくるので、電池交換をしましょう。
最後に
この記事では、NIKON EM の使い方を紹介しました。
フィルムカメラライフのお役に立てれば幸いです!
著者:papiocamera
情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。記載情報に万が一誤りがあれば教えていただけると助かります<m(__)m>
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