フィルムカメラ専門店パピオカメラです。この記事では、CANON DATEMATICの基本的な使い方を紹介します。
*この記事について*
始めてフィルムカメラ・マニュアルフォーカスカメラを使う方でもわかりやすいように解説していますので以下の点ご留意ください。
・説明書よりも詳しく書いている部分、逆に省いて記載している部分があります。
・一般的な呼び方とは異なる名称で記載している部分があります。
・記載内容(フィルム装填の順番や撮影方法など)は使用説明書などと一致していない場合があります。なるべくやりやすいと思われるやり方で解説しています。
- CANON DATEMATICの使い方♪
- 1:電池を入れる
- 2:フィルムを入れる
- 3:感度をセットする
- 4:日付の設定
- 5:撮影
- 5:フィルムの巻き戻し・取り出し
- CANON DATEMATIC作例
- 最後に
CANON DATEMATICの使い方♪
・フィルム装填や撮影で必ず行う動作
「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す」という動作です。「フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す⇒フィルムの巻き上げ⇒シャッターを押す…」の順で動作します。フィルムをいれたり撮影する前に、慣れておきましょう♪
☘動画☘
別機種のカメラですが、動作の流れがわかります。
!電池がないと動作しないので、電池はセットしてください(1:電池を入れるを参照)
「巻き上げ⇒シャッターを押す」
上の動作ができない時
以下をためしてみてください。
- 巻き上げができない→シャッターを押すと巻き上げができます
- シャッターを押せない→しっかり右に行くまで巻き上げするとシャッターが押せます。
- 電池を交換してください。(1:電池を入れるを参照)
・フィルム装填前に、撮影の動作を試してみよう!
フィルムを入れる前に、撮影の動作をお試しできます。
「2:フィルムを入れる」を省略して、「4:撮影」に進んでください。
1:電池を入れる
現在入手困難な水銀電池使用のカメラなので、代替電池を使用します。
今回は自作のアダプター&アルミホイルでかさまししたものを入れます。
今回は片側にLR44を直列に二個入れて、片側にアルミホイルを詰めるというやり方にしています。
電池はSR44かLR44。電池の向きは注意してください。LR44の直列はチューブに入れていますが、周りを絶縁テープなどで巻いても可能。
代替電池について、作成方法など詳しくはこちらをご覧ください。
※作成の際は自己責任でお願いいたします。
通電しない(シャッターが切れない)ようなら、アルミホイルの大きさを調整するか、電池部分にアルミホイルを追加して、接触がよくなるようにします。
(気になるようでしたら、NR52のアダプターを別途他サイトにてご購入いただきご使用ください。アダプターを付けると、SR44かLR44をこのカメラに使用可能な大きさに変えられ、簡単に使えます。)
バッテリーチェックで通電を確認する。
撮影前はバッテリーチェックで通電を確認するようにしましょう。
2:フィルムを入れる
35mmフィルムを入れます。直射日光は避けた場所で入れましょう。
裏ぶたをあけます。
※ 巻き上げができない→シャッターを押すと巻き上げができます(記事上部にある、「フィルム装填や撮影で必ず行う動作」を参照ください。)
巻き上げると、フィルムの先端が上の写真のように、巻取り軸に巻き込まれていきます。フィルムの装填って難しそうですが、要は、巻取り軸にフィルムの先端がしっかり巻き込まれて、フィルムがちゃんと平行に送られていけばいいわけです♪
やりすぎ注意!
※シャッターが押せない→
- 巻き上げレバーを右に回しきってから押してください。
最初のフィルムは感光しているため、何度か「巻き上げレバーを引く⇒シャッターを押す」を繰り返して、フィルムカウンターが1になるまでフィルムを送ります。
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✎CHECKー装てんできているかー
ポイントは、フィルムをセットして裏ぶたを閉じたあと、巻き上げ時に巻き戻しクランクをチェックすること!
巻き上げと連動して、巻き戻しクランクが動いていたら、フィルムは装てんできています!フィルムカウンターが1になるころでも巻き戻しクランクが動いていなかったら、スリットからフィルムの先端が抜けている可能性が高いです。その場合は裏ぶたを開けて、装てんをしなおせばOK🙆
(フィルムにたるみがある場合は、すぐには巻き戻しクランクが動きません)
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✋注意
フィルムカウンターが1になったら、フィルムをすべて撮り終え、巻き戻しが終了するまで、裏ブタをあけないように!
3:感度をセットする
フィルムの感度は「ISO~」とフィルムに書いてある~の数字です。
4:日付の設定
セットしなくても撮影は可能ですが、写真に正しい日付を写しこみたいなら、必須です。
※現在の日付(西暦)は使えませんが、過去の西暦、または(令和)4年などでの日付を入れて楽しめます。また、西暦部分を空欄にして日付のみの印字もできます。今回は西暦部分を0にしてみました。
5:撮影
撮影は、「フィルムを巻き上げ→ピント合わせ→シャッターを押す」の3ステップ♪
①巻き上げ
右に回りきるまで。巻きあがらない時は、すでに巻き上がっているかもしれませんので、次のピント合わせに進みます。
②ピント合わせ
まず、A(AUTO)にセットしておきます!露出(明るさ)は自動になります。
ピントリングを回して、ピントを合わします。
二重像でピント合わせ
ファインダーをのぞいて、ピントを合わせたいものを中心の黄色い四角に合わせて見ると、ピントが合っていない場合二重に見えます。
※下の写真は、別機種のファインダー内の写真です。
ピントを合わせるためには、ピントリングを動かして、二重の像を一致させます。
マークでピント合わせ
目で見て撮りたいものまでの距離をざっくり判断し、ピントを合わてもOK!こちらのほうが二重像をあわせるより速く撮れます。明るい屋外ならこちらがおすすめ。
針を撮りたいものに合わます。スナップ撮影なら人三人のマークに合わせるとよいでしょう。
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★目測距離合わせのこつ★
・屋外のスナップ撮影(広い範囲をぱしゃっと撮るとき)
人三人のマークに合わせておくと、ピントが合いやすいです。
・目測が苦手な方
広い範囲にピントが合うようにすると、ピンボケでのミスは減らせます。以下を意識すると、広い範囲にピントが合いやすいです。
→感度高めのフィルム(感度400など)を使用。
→明るい場所で撮影
慣れるまでは、ピント合わせに失敗することもあるかもしれませんが、ピントが合っていなくて逆に面白い写真が撮れることも!?
③シャッターを押して撮影
次の撮影も、フィルムを巻き上げ→ピント合わせ→シャッターを押すの順です。
MF(マニュアルフォーカス)に慣れていない間は、ピント合わせを忘れがちなので注意!
5:フィルムの巻き戻し・取り出し
フィルムをすべて撮影し終えると、巻き上げレバーが動かなくなります。
(この時無理やり巻き上げると故障の原因になるので注意)
フィルムカウンターでフィルムの枚数前後になっていれば、フィルムが終了しているので、フィルムを巻き戻していきます。
巻き戻しの感覚・手ごたえを確かめながら…
回し続けるといきなり軽くなります。これが、巻き戻し終了の合図です。
※スコッと軽くなる瞬間がない、回すのが重くてフィルムがちぎれそう、などという場合は無理しないでください。そのままの状態で、カメラごと現像するお店に持って行きましょう。その場合裏蓋はあけないように。
フィルムを取り出したら、お早めに現像に出しましょう!
CANON DATEMATIC作例
最後に
この記事では、CANON DATEMATICの使い方を紹介しました。フィルムカメラライフのお役に立てれば幸いです!
著者:papiocamera
情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。記載情報に万が一誤りがあれば教えていただけると助かります<m(__)m>
-𝙥𝙖𝙥𝙞𝙤 𝙘𝙖𝙢𝙚𝙧𝙖-(パピオカメラ)
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2019年に、フィルムカメラ大好きな店主が、長年やりたかったフィルムカメラのお店をオープンしました。
現在は、オンラインストアでフィルムカメラを販売しています。
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