フィルムカメラ専門店パピオカメラです。
この記事では、フィルムカメラのフィルムの装填&取り出し(自動巻き上げ巻き戻し編)について、説明します。
フィルムカメラを使うのが初めての方にも、わかりやすいように説明するよ!
なるべく多くのカメラに対応できるように書いているよ!ぜひ参考にしてみてね!
🔆2024/02/14~16:サムネイルやデザイン、手順の文などを変更しました。
■はじめに■ー自動巻き上げ巻き戻しとは??
ここでは以下のようなカメラを自動巻き上げ巻き戻しのカメラと呼ぶことにします。
- フィルムをカメラに装填した際、自動でフィルムを巻きあげてくれる
- フィルムをすべて撮り終えた後、フィルムを自動で巻き戻してくれる
フィルムカメラの中でも「オートフォーカス・フォーカスフリー」のカメラのほとんどがこのタイプだよ!
手動で巻き上げ・巻き戻しするタイプの説明を見たい方は、こちらの記事を見てね!
★★動画★★
自動巻きカメラのフィルム装てんの様子を動画にしました💫💫
【フィルムカメラの使い方】フィルムの装てん方法 ・自動巻きカメラ
①🎦装てん失敗→②🎦装てんしなおして成功という順です。
フィルムの装填
準備と環境
- カメラに電池はセットしておいてください。
- 直射日光は避け、なるべく明るすぎない場所でフィルム装填しましょう。
- フィルムを入れる前に、シャッターを押してみるなど、撮影動作を練習*1しておくのもおすすめ!
外でのフィルム交換で直射日光を避けるには、太陽に背を向けて、自分の体で日陰を作るというのも一つの方法です。
【参考】装填するフィルムに迷ったら、こちらの記事も見てみてください。
フィルム装填手順
裏蓋を開ける
それでは、フィルムを装填していきます。フィルムを入れるために、裏蓋を開けます。
大体、左右どちらかの側面に、開けるためのノブがあります。カメラの裏蓋にノブがある場合もあります。
ノブを引き下げる(または引き上げる)などして、裏蓋を開けます。
フィルム室にフィルムパトローネを入れる
フィルムが入っている筒(パトローネといいます)を入れます。
入れる場所は大きさ的にここしかない!とわかります。右端か左端です。
パトローネは傾けて入れると入れやすいですよ。
フィルムを所定の位置まで引き出す
フィルムを引きだします。出しすぎないように。大体のカメラは、フィルムを引き出す位置が記されています。「film tip⇒」と記されていたり、オレンジ色で引き出す位置が記されている場合もあります。
引き出す量は重要なので、引き出しすぎたり、引き出す量が足りなかったりしないようにしてください。
ただ、引き出す量がわからなくても、装填に失敗していたらやり直しできるので大丈夫です。
フィルムのたわみがないようする
なるべくたわみのないようにします。フィルムが浮き上がらないようにするのが重要!
裏蓋を閉じる
裏蓋を閉じます。
裏蓋を閉じると、フィルムを巻き上げるモーター音がします。
フィルムカウンターが動き出して1になったら、成功!
フィルムカウンターが1になったら、裏ぶたを開けないように!
フィルムを全て撮りきり、フィルムの巻き戻し(自動で巻き戻るカメラが多いです)が完全に終わるまでは、裏ぶたを開けないこと!フィルムが感光してしまいます。
フィルムの装填のPOINT
【POINT1】フィルムの装填成功の見分け方!
フィルムをセットして裏ぶたを閉じたあと、フィルムカウンターをチェックすること!
フィルムカウンターが1になっていれば、成功だよ!
- フィルムカウンターが1になっていない場合は、裏ぶたを開けて、装填をしなおせばOKです!(巻き上げがされない時も参照ください)
- フィルムカウンターが1以外の数字になるカメラ*2もあります。その場合は、フィルムカウンターを見て、フィルムの撮影可能枚数前後になっていれば、フィルムの装てんに成功しています。(24枚撮りのフィルムなら、フィルムカウンターが「24」前後になっていたらOKです!)
【POINT2】巻き上げがされない時
フィルムを装てんして裏蓋を閉じただけでは、巻き上げされないカメラもあるよ!自分のカメラがどういうタイプのカメラかは、覚えておくと安心😌
- CANONオートボーイS系やオートボーイLUNAなどはこの系統です。
- 裏蓋を閉じた後、電源を入れると、巻き上げが始まります。
- KONICA BIG miniなど
- フィルムカウンターがデジタルでないカメラには、特に多いです。
- 電源を入れ、シャッターを1回、または2-3回ほど空押しすると、フィルムカウンターが1になります。
このようなカメラの場合は、電源を入れ、何度かシャッターを押してみます。シャッターを押すたびにモーター音がし、フィルムカウンターが動いていけば、フィルムが巻き上げられているといえます。フィルムカウンターが動き出して1になったあたりから、撮影ができます。
※レンズカバーがあるカメラの場合、大抵レンズカバーを開くと電源が入ります。
上の①~③のカメラに当てはまらない→装てんしなおします
うす暗い場所で裏蓋を開いて、以下を確認してみましょう。
- フィルムにたわみがないか
- フィルムの先端がフィルムを引き出す位置まできちんと引き出されているか
- フィルムパトローネがちゃんと所定の位置にはまっているか
手順通りに行っているのに装填を失敗している場合、失敗の原因のほとんどは、フィルムの引き出し量が足りないことだよ!(逆に多すぎる場合も)
引き出し量を調整して、フィルムのたるみをなるべくなくして裏ぶたをしめてね。
フィルムカウンターが1になれば成功!
フィルムの取り出し
- 多くのコンパクトカメラは、フィルムをすべて撮り終えた後、何もしなくてもフィルムを自動で巻き戻してくれます。
- 一部のコンパクトカメラは、巻き戻しのスイッチを入れる必要があります。(→巻き戻しされない時の②を参照)
自動で巻き戻し・巻き戻し終了後、フィルムを取り出す
フィルムをすべて撮り終えると、自動で巻き戻しが開始されます。巻き戻ししているモーター音がしばらく鳴ります。
フィルムカウンターが0(またはS)になったら、裏蓋を開けてフィルムを取り出します。
フィルムカウンタ―が0(またはS)になり、巻き戻しの音が完全に止まるまで、裏蓋は開けないように!!!
取り出したフィルムは早めに現像に出しましょう。
巻き戻しがされない時
以下の①~③の可能性があります。
カメラによっては、24枚撮りなのにフィルムカウンターが26などになるまで巻き戻しされないこともあります。
②枚数分前後撮影した後、「シャッターを押したときいつもと違う音がした、シャッターが押せない」などの状態
- 巻き戻しのスイッチを入れたり、ボタンなどを押す必要があるかもしれません。
- フィルムカウンターが液晶ではないカメラに多いです。
②の場合、カメラ上部または下部、カメラの背面などに巻き戻しのためのボタンやスイッチがあります。ボタンを押したりスイッチを引いたりすると、巻き戻しが開始されます。この辺りは、カメラによって異なります。カメラボディに巻き戻し方が書いてあることもあります。
巻き戻しが終わると、巻き戻し音が変わったり、音が止まります。※自動で音がやまない時は、ボタンやノブを元の位置に戻したり、解除します。
- カメラの使用法を誤っているか、電池の容量が不足しているか、カメラの故障などの可能性があります。
- 裏蓋を開けると感光してしまうので、現像してくれるお店などにカメラごと持ち込んで、フィルムを取り出してもらうのが良いかと思います。
著者:papiocamera
情報は細心の注意を払って記載していますが、記載ミスがございましたら申し訳ございません。記載情報に万が一誤りがあれば教えていただけると助かります<m(__)m>